| |
|
その森の奥には、今も妖精が棲んでいるらしいの、
もしも、その妖精に出会って、一輪の花を授かったら、
大切な願い事を一つだけ、叶えてくれるんだって。
|
|
Episode |
|
その日、春香は夢を見た。白いドレスを着た森の妖精と出会う夢である。その夢は、幼い頃に、この町に来て、母に教えてもらった町の伝説だった。「この町外れの森には、今も妖精が棲んでいて、白い衣服をまとって、時々森で迷った人の前に現れるらしいの。もし、その森の妖精に出会って、一輪の花を授けれたら、願い事を一つだけ叶えてくれるんだって」春香の母は、御伽話に、よくこの話しをしていた。その妖精の顔は、出会った人間の顔とうりふたつだという。「もし、お父さんが、森の中で妖精に出会っていたら、お父さんが二人になっていたのかな?」と、二人で、今は亡き父を笑い話にした事もある。
|
| |
| 第1話「春香る駅」 |
|
春香(中村阿紗子)は、けたたましく目覚まし時計が鳴り響く中、うつらうつらと目を開けた。・・・今日は春香にとって15回目の誕生日。春香の母・多美子は、1年前から重い病気の為、実家のある京都の病院に入院していた。春香は、亡き父の岐阜の親戚に預けられ、この一年間、母・多美子とは離れて暮らしていた。そんな、春香は、高校進学を京都の学校にした。母の病気が回復しないため、一緒に京都で暮らしたいと考えたのだ。誕生日の日、夢で見た妖精に一輪の花を渡された。その時、春香は一つの願い事をする。それは入試合格だった・・・。その願いが通じたのか、高校に合格。京都で暮らすことになる。京都に来た日、降りる駅を間違えた春香は、"鉄ちゃん"の大学生・藤山直樹(シブヤケンジ)と運命的な出会いをする。 |
| |
| 第2話「分岐点」 |
|
叔母の多香子(手島みづえ)と新たな生活が始まった春香。高校の入学式を終え、母が入院する病院へ立ち寄る。一方、鉄ちゃんの直樹は、今日も嵐電・御室駅で写真を撮っていた。そこへ現れる春香。直樹はバイト先のラーメン屋へ誘う。そのラーメン屋の店長耕作(長友博之)は、春香を見て思い出したように一冊のアルバムを出してくる。そして・・・。 |
| |
| 第3話「お父さん」 |
|
春香は、ラーメン屋の店長(耕作)が、父・啓一郎と親しい鉄ちゃん仲間だった事を知り、啓一郎が撮影したという鉄道写真を見せてもらう。季節は巡り夏。仲の良い友達も増えた。ラーメン屋の娘の萌(和久萌里)、妹の夏穂(吉田夢乃)、同級生の真弓(徳田愛子)。・・・夏休みのある日、幼馴染の咲(坂田知美)が、姉の真紀(島田奈々)と共に春香を訪ねてやって来る。6歳まで京都で暮らしていた春香は、幼馴染の咲との再会に感激した。しかし、咲は、深刻な病を持っていた。
その事を知らない春香。咲にとって最後の夏の思い出作りがはじまる。
「私、生きてる間に、一人でも多くの人に出会いたい・・・」 |
| |
| 第4話「お母さん」 |
|
春香は、直樹に弁当を作ろうと日曜日だというのに、朝から悪戦苦闘して手弁当を完成させた。毎週休みになると、御室駅で撮影している直樹に手作りのお弁当を食べてもらいたかったのだ。嬉しそうに玉子焼きを食べる直樹。そんな直樹に心を寄せる春香・・・。そして、季節は秋から冬に移り、また雪の季節がやってきた。ある日、小雪舞う京都に、岐阜の親戚の薫が「雪の手紙」を直接届けに来てくれた。その「雪の手紙」を持って、春香と直樹は多美子が入院する病院へ、見舞いに行く。そして、直樹がそこで見たものとは・・・。「雪の手紙」に込められた春香と母・多美子の想いを知る事に・・・。 |
| |
| 第5話「雪の手紙」 |
|
咲の死から数日が経った。感受性の強い春香は、ショックから立ち直れずにいた。やがて、植物状態の母への不安に変わり、寝込んでしまう。そんな春香をなぐさめようと、直樹は春香に電話をするが、春香は出ようとしない。
そんな折、多香子から、春香の母多美子が急な熱を出したとの知らせが入る・・・。
|
|
第6話「終着駅」(最終話) |
春香は、母の多美子に「思い出の森」の雪をプレゼントしようと、岐阜に帰る。そして、吹雪の為、森で道に迷ってしまう。
やがて、力尽き倒れこんでしまう春香。その春香を助けようと、差し伸べられる手・・・ |
| |
 |
|
|